
今日メルカリの新卒入社について能力に応じて評価に差をつけるというニュースがありました。
メルカリ、新卒の初任給を「能力別」に 「最速でスキルアップ」促す
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180228-00000047-zdn_mkt-bus_all
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新卒入社の評価に差をつけるのはいつが適当か
この話について考えた時「新卒入社の社員について、入社時のスキルで給料に差をつけるのは適切か」という前に、自分の新卒入社の時を振り返ってみます。業種はメルカリと同じIT業界です。
自分の場合、約30名の同期がいる大卒の新卒入社でした。大卒と大学院卒がいて、大卒と大学院卒の初任給は異なっていました。これについては少し違和感がありましたが、2歳年上=経験が上ということで納得していました。
1ヶ月だけは新卒入社全体で研修を受け、GWの辺りに本配属になりました。と言っても実態はOJTに近いもので、入社1ヶ月の新卒ではどの部署に配属されても業務内容に大きな差はなく、電話の取り方やらメールの送り方を先輩に教えてもらいながら、という感じでした。評価が給与に反映され、同期内で差がつき始めたのは2-3年後だったと思います。
メルカリの制度で給与が増えるのはスーパーな学生のみ
メルカリは「エンジニア、プロデューサー、デザイナー職が対象」としていますが、自身の経験からは新卒入社する人のスキル差はあまり感じたことはありません。また、確かに技術差があったとしても、社会人としての基礎を教える間の給与に差があることは合理的ではないように思います。メルカリは入社希望者も多く、優秀な学生にも人気があるとは思いますが、優秀な学生に入社してもらうための「見せかけの制度」のような気がします。学生時代からベンチャー企業を立ち上げ、社会人としての基礎を持ち、スキルとしても社会人と同等以上のものを持つ、そんな学生にとっては嬉しい制度になるかと思いますが、ほとんどの学生にはあまり関係のない話ではないでしょうか。